第18章 心の傷
「逃げないようにしといてって言われたから一緒にゲームしよう?」
「げ・・ゲーム?」
この状況に似合わないような言葉。
楽しくゲームして待っとくってこと?
「そう。蝋燭ゲーム。」
あたしの少し前に立ち手を上にあげると、ロードの周りには鋭く尖ったロウソクのようなものが幾つか浮いている。
その一つを狙いを定めるように浮遊させている。
「な・・っ」
「ほら立って。刺すよ?」
「ぐ・・っ」
まだ痛み全身に広がりだるさが残るが、今立たないと確実に殺される。
そんな気がする・・
「ルールは簡単!
僕が放つ蝋燭から逃げて!逃げないと刺さっちゃうよ!」
にっこりと笑っている後ろには、キラリと鋭く光るロウが浮遊している。
「い・・イヤ!!」
そんな理不尽なルールある!?
あたし不利すぎるし、こっちに勝機がないやん!!
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