第18章 心の傷
「あ・・ッッ」
足で立つ力が入らずに床へと膝をついてしまう。
力が・・入らない・・
「あーもー・・激しくて自分の力で立てなくなっちゃった?」
「・・・・ッ」
クスッと笑いながらあたしの膝と腰に手を添えられ持ち上げられる。
下半身からジンジンと痛みが伝わり全身に力が入らない。まるで裂けてるような感覚が広がる。
「行くぞ」
歩いているのだろう。
視界が変わっていく。
抵抗する気力も湧かない。きっとここであたしが暴れても抑えられて終わりだ。
逃げるなら隙を見ないといけない・・
「ココだな。」
ドアを開け、中に入ったのだろう。薄暗い廊下のようなところに来ている。
進んで行き再びドアが開く音がすると、少女のような明るい声が響き渡った。
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