第18章 心の傷
────日下部夢
「そんなん知らん。」
目が覚めると、ベットの上に寝転がっていた。
ここがどこだか全くわからない。見たところ普通の家に見えるけど、どうして自分は今ここにいるのだろう・・
あ、あたし連れてかれたんだ・・
「はぁ~、分かったよ。
じゃあ俺が勝手に探すから。あんたはそうやって知らんぷりしときな。」
「・・・・」
勝手に探すって・・ここにはないっちゅーの!
ベットに寝ているあたしの上へと座る。体重がかかりすぎないように足の裏はベットの上についているようだ。
動けない・・
「まずは・・お口の中かなー?」
「は・・!?」
な・・!!
顎を持ち上げられたかと思えば、口の中に相手の舌が入ってくる。口の端から端をゆっくりと調べるように舌がはっていく。
「違うみたいだ。次は耳だな。」
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