第16章 江戸参戦
「夢!そいつめっちゃ硬いんさ!」
「そいつの弱点はあの硬い頭だお嬢!」
「わかりました!
マリ!コイツ抑えれそう?」
キリキリ舞じゃ貫通せんか。
硬い頭ねぇ・・
屋根へと一度着地し、AKUMAの方を見据える。
「任せろ。聖者ノ詩篇!」
杖を横向きにして自分の前に出し一気に集中する。
足元から風が渦を巻くようにあたしを取り巻く。やがてその風は水晶玉へと集まっていき、風の玉のような渦が杖の先端にできる。
「第二解放 風神の名の元に 斬風砲(かぜかみのなのもとに ざんぷうほう)!!」
水晶玉の方へ集まっている風の渦を纏いながら、マリの弦を伝って顔へと行く。顔の前で杖の先端に渦巻いている風をAKUMAに向ける。
この技の威力はあたしの攻撃の中でも最高なんじゃないかな。ただ、風を集めるのに時間がかかるのと、素早い動きをする相手には使えない。だから、こんな時はマリの弦で捕まえといてもらうのだ!
ドォオンッ
集まっていた風の渦は勢いよく顔へと放たれる。
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