第16章 江戸参戦
────日下部夢
「あのめっちゃデカイAKUMAなんなん!?」
建物なんかよりはるかに高い。
あたしの世界でいう東京タワーぐらい・・いや。それは言い過ぎか。通天閣ぐらい背の高いAKUMAが二体みえる。
そのAKUMAから巨大な星型の黒いマークが浮かびあがり、周りに黒い槍のようなものを散乱させ攻撃している。
「ッチ。あれはAKUMAが合わさってできた巨大な奴だろう。だからココに世界のAKUMAを集めてたんだろう。」
「範囲が広いな。」
「そういうことなんか・・」
あんなところにみんなおるん!?
きっと戦闘ばかりでもう体力がないんや・・大丈夫、あたしらはみんな体力万全やで!!
急がないと!!
「クロス部隊の音がだんだん小さくなっている。」
あれは・・リナリーとティキ!?
包帯がたくさん巻かれている、髪がベリーショートと呼ばれるぐらい短い女の子と、つい三週間程前にあたしの前に現れたノアの姿。
捕まったん!?!?
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