第2章 黒の教団
「お疲れ様、神田、夢。
ようこそアレン君、私は室長助手のリナリー。
室長の所まで案内するわね。よろしく。」
にっこりと愛くるしい笑顔を浮かべながら教団入口付近で待っていたリナリー。
「はじめまして、
アレン・ウォーカーです。」
2人の笑顔が交差して何だか眩しい・・
「あ、カンダ」
ギラッ
ふと神田を見るとまるで食い殺すかのような勢いでアレンを睨んでいる。
「・・って名前でしたよね?よろしく。」
握手をするかのように右手を出すアレン。
「呪われてる奴と握手なんかするかよ。」
手を差し伸べてきたアレンを睨みながら、そっけなくいうとちらっとあたしを見てからカツカツと足音を立てながら歩いていく。
「こら神田!・・気にしんときなアレン!」
ポンっとアレンの肩を叩き、雰囲気が悪くならないようにわざとへらっと笑いながら誤魔化してみる。
「ごめんね。
任務から戻ったばかりで気が立ってるの。」
フォローするようにリナリーも困った表情で誤魔化す。
「・・んじゃっあたしはこれで!
アレン治療頑張ってな!」
2人の方を向き、んじゃっと手を上げると、もう見えなくなった神田の後を追いかけるように小走りで走っていく。
「ありがとうございます。」
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