第2章 黒の教団
「ッ痛・・!!」
「めちゃ痛そうやな・・
中行ったら治療してもらえるで!中入ろ!」
傷口を見ると、切り傷とは程遠いえぐられたような傷痕。
もっと手加減してあげたらええのになー・・
怪我してない方の手を軽く引っ張り教団の中へと連れていく。
「あ・・っせや!
あたしは日下部 夢!!
これからよろしくなっ!」
きっと緊張しているであろう。
今から全く知らない人達の中に行くのだから・・
だからあたしはできるだけアレンの緊張が和らげばいいなと思って満面の笑みで自己紹介した。
「ぼっ僕はアレン・ウォーカーです。
さっきはありがとう。」
アレンも応えるように、にっこりと笑いながら挨拶してくれる。
その光景はまさに紳士と呼ぶのに相応しい。
「えーねんえーねん!
アレンやな!あたしん事は夢って呼んでなっ」
少し前を歩いている神田に続き、教団の中へと到着。
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