第2章 黒の教団
「大丈夫やった?怪我してへん?」
"開門"この言葉とほぼ同時に発動させていたイノセンスをしまい、アレンへと近づき腕を見てみる。
きっとあたしが駆け付ける前に攻撃されたのだろう。
「あ・・っはい、大丈夫です。」
まだ緊張感が抜けきっていない様子で無理に笑っているアレン。
[ごめんねー早トチリ!
その子クロス元帥の弟子だった。
ほら 謝ってリーバー班長。]
[オレのせいみたいな言い方ーー!]
[ティムキャンピーが付いてるのが何よりの証拠だよ。
彼はボクらの仲間だ。]
「・・ッチ」
振り返ると、舌打ちしながら刀を鞘の中へと収める神田の姿。
あ・・神田がまだ刀を抜いてたからアレンがビビってたのか・・
一瞬目が合うがすぐに逸らされ門の方へと歩いていく神田。
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