第13章 奇妙な館
バンッ
「ッ!!」
開こうとしたドアは神田の方へと戻ってきて壁とドアに挟まれる神田さん。痛そうに顔を手のひらで覆っている。
「ブブッッ」
あ、あかん!笑うな!これは完全に怒られる!
「てめぇ・・」
「ち、違う違う!こっちこっち!」
眉間に皺をよせながら怒りを抑えこんでいる神田はあたしを睨んできたので、マリを指差してみた。
ごめんよ、マリ。あたしの為に犠牲となるのだ!
「ドアも床も一筋縄じゃいかないよ、ここじゃ。」
おかげで開いたドアに入ると下に続く階段がある。前から師匠・マリ・あたし・神田の順番で下っていく。
カチッ
スイッチが押されたような音がした。階段の途中にあったのかな・・今度は何があるんや?と思っていたら、いきなり階段がエスカレーターのようにすべり出し、そののまま下へと連れて行ってくれる。
「おぉ、こりゃラクチン。」
「いえぇい!!」
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