第13章 奇妙な館
「いつまで座ってる。重いケツ早く上げろ。」
「ぬあんやと神田!!」
拳を握りながら立ち上がる。目から炎でちゃう勢いやでぇえええ!!
「そんなに用心しなくてもまだ敵は現れてないよ。」
師匠の声がした方を見ると立っている師匠と、うつ伏せで倒れているマリ。
「あははははは~っ!!
マリもコケてるし~~ッそんなこけ方せんでも!!」
ズザーっと滑ってきたマリが面白くて声を出して笑った。マリは団服をパンパン払いながら立ち上がってる。
「クラウスが行ってたじゃないか。
ここは楽しむ為の建物。ヤーンがその持っている遊び心をめいいっぱいに詰め込んだ屋敷なんだよ。」
ドアに手をかける神田。
もしかしたらその先には敵がいるかもしれない、そんな思いをつのらせて全員が視線を送っている。
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