第13章 奇妙な館
「俺達を誘ってるつもりか?ふざけやがって!!」
「あんのAKUMA!女や思ってナメんなよー!!」
「待て!敵の罠という可能性も・・」
ズカズカと屋敷のドアに近づいていく神田と夢を止めようとするが、コイツらが聞くわけもなく・・
「関係ない。AKUMAは破壊する。」
「あんなやつら抹殺やぁああ!」
行くと決めたら曲げないこの2人。
人の事を嫌い寄せ付けない神田と、陽気で明るく人に好かれる夢。一見、正反対の2人。
だが、こんな頑固なところは似てる。こんな時は私の言葉など聞いてもいない。
だが・・神田。
お前に夢という子が現れて本当に良かったと思っている。お前の闇を救ってくれるのはあの子だけだ。
いつも夢の事を突き放すが、お前が人を大切にしているところを初めてみた。
デイシャが死んで夢が気を失っている時、ずっと側に居たもんな。私が交代するから寝ろと言ってもきかなかった。お前は愛情表現が下手くそな奴だ。
神田、お前の事は良き戦友だと思っている。夢はおてんばな妹だ。お前たちの行く末は平たんではないが、私はずっと見守ると約束しよう。
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