第12章 元帥の元へ
「あぁわっ」
馬車から身を乗り出し目の前にいるAKUMAを見ようと覗きこむクラウスさん。
馬車から降りた瞬間AKUMA達から無数の銃弾が飛ばされてきた。
「イノセンス発動!夢ノ杖 土壁!」
あたしは馬車の前へと立ち銃弾が馬車に当たらないように防御壁を造る。
神田とマリはその銃弾を無視しAKUMA破壊を優先。あっという間に破壊されていくAKUMA。その内二体程、この場から逃げ出したようだ。
「ッチ、追うぞ!」
「了解!」
ビュンッ
ものすごいスピードで乗せてもらっていた荷馬車は去って行ってしまった。
「あ!師匠ー!」
あの馬車には師匠が・・!!
追いかけようとした時、横から声がした。
「ここだよ、行っちゃったねぇ。」
「あわわ・・あわわ・・っ」
「よかったー・・」
師匠の横に立っているクラウスさんはあたし達の姿を見て驚きが隠せないような表情をしている。
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