第12章 元帥の元へ
「くだらん。」
「あれ~、話聞いてたんだ。」
確かに・・
興味なさそうにしてたから聞いてないのかと思ったけど・・ちゃんと話の内容聞いてたんや。
「悪いですか。」
「興味ないのかと思ったよ。」
「興味はありません。」
「あはははっっ」
まるでお父さんと反抗期の息子のような会話。あたしが師匠と同じ事を言ったら、黙れ。斬るぞ。ブス。とか言われるのに・・
師匠には言えないからなんか面白い・・
神田を笑いながら見ると鬼のような目でこちらを見ている。
こ、こぇええええええ!!!
「ヤーンの屋敷は家を楽しむという視点から建築の在り方を見つめ直した芸術作品なんですっ!
規定概念にとらわれないその発想は多くの建築家を驚かせ画家や作家までも虜にした偉大なる建築!!
あれこそ人類が永遠に残す遺産です!!」
んー・・なんか難しい用語いっぱい出てきたけど、とりあえずクラウスさんは、ヤーンの屋敷を敬愛しているのかね。
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