第12章 元帥の元へ
「どうもっ!」
握手はしないだろうなと予想はしていたけど・・
握手を求められているのに横目で見て無視する神田の代わりにもう一度握手してみる。
「え、ははっ」
あたしが握手をしたのが予想外だったんだろう。少し驚いた表情をするものの笑顔でもう一度握手してくれる。
あ、やっぱええ人やな。この人。
「すまないねぇ。
彼はシャイなんだ。許してやってくれ。」
「えぇ。」
「ッチ。」
にこにこ笑顔が絶えないクラウスさんは、横にいるマリを見た。きっと握手するか迷ったんだろうな・・
「よろしくお願いします。」
マリは優しいんだよ!
「プラハから来たのかね。
こんな山の中に来たのばヤーンの屋敷゙かい?」
「はい!ご存知ですか?」
「噂話くらいはね。」
ヤーンの屋敷・・?
なんじゃそりゃ。聞いた事ないな・・
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