第12章 元帥の元へ
「ありがとうございます!」
自分が描いた絵を褒められたのが嬉しかったのか、頭を撫でながらほほ笑んでいる。
これは本物の人間やな・・うん。
「建物の絵が多いね。」
「僕プラハの大学で建築の勉強をしているんです。」
「へぇ〜〜」
ペラペラとページをめくっていくと、確かに風景よりも建物の絵がたくさんある。
ん・・?大学で勉強?
どう見ても30代やねんけど・・もしかして大学生なんかな?
いや、失礼よな。この疑問はあたしの胸の中にしまっておこう。
「なるほど、そっちが本業というわけか。えっと・・」
「アルフォンス・クラウスです。」
「私はフロワ・ティエドールだ。」
握手を交わす2人。新しい出会いって感じだな〜〜
「で、こっちは楽しい旅のお供。
夢と神田とマリだ。」
「よろしくお願いします!」
あたしも師匠と同じように手を出し握手をする。とてもにこにこ笑顔で握手してくれるクラウスさん。すごく優しそうな人だな〜。
「よろしくっ」
続いてあたしの横に座っている神田の前へといき握手を求めるクラウスさん。
「・・・・」
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