第12章 元帥の元へ
「あぁ、これはこれは。」
師匠の声。何かあったんかな!?
他のポイントで風景を描くと移動した師匠の元へと3人で駆け寄った。
「ん、あー!どうもこんにちはっ。」
そこにいたのは少し小太りで白の麦藁帽子を被り、眼鏡をかけている30代くらいの男性がいた。
人間か・・
最近AKUMAばかり見ていたせいで人間を見てもAKUMAだと思う事が多かった。この人はきっと本物の人間・・のような気がする。
その男性と師匠は何やら話が弾んだよう。行き先が一緒だったのか、通りかかってきた荷馬車に一緒に乗せてもらう事になった。
ずっと歩いてたり戦ってたりしたから、ゆっくり移動できる事はありがたいな〜。
「なかなかいい絵だ。」
「ほんまや・・めっちゃうまい!」
荷馬車の上で特にする事ないでいると、男性が自分で描き貯めている絵を取り出した。師匠が見せてもらっているのであたしも横から覗き込んだ。
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