第11章 心臓の鼓動
「今からお嬢ちゃん、死んじゃうよ?」
「ハァハァ・・ッ」
息が荒い・・あたしも今から殺されるんだ・・
力なくティキを睨む。デイシャの命を奪い、あたしも今から殺される。死ぬのが怖い・・でも・・
「いい表情だな~、アンタの表情みてるとゾクゾクするよ。」
スッ
!!!!
なに・・気持ち悪い!!ティキの手があたしの身体に入ってる・・
「お嬢ちゃん・・わかる?ココが心臓だよ。」
「ハァハァハァッッ」
先ほどよりもだいぶ息が上がっている。心臓を誰かが触っている異様な感覚。握り潰されたら・・コイツの力加減でいつでも殺される状況なんだ。
頭がおかしくなりそうだ・・
「可愛いね~・・その恐怖に浸っている表情。」
スッっと身体から手が抜かれる。何も臓器を持っていない。身体も異変がない・・
「や~めた。」
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