第2章 黒の教団
「あ コムイ室長。
それが 微妙に部外者っぽくねーんスよね。」
この声はリーバー班長だろうな。
モニター近くのソファーに座っているからか、全く姿は見えないけれども。
「ここ見て兄さん。
この子クロス元帥のゴーレム連れてるのよ。」
ざわざわ
クロス元帥のゴーレムを持っているという事は、元帥の知り合いって事はほぼ間違いない。
「元帥の知り合いだ!
あの人生きてたのか。」
なーんかこの会話、そしてこの光景・・どこかで見た事あるような・・
「<紹介>って言ってますけど室長
何か聞いてます?」
リーバー班長の声が科学班の中から聞こえてくる。
「・・・・・・、知らない。」
「後ろの門番の身体検査 受けて。」
何の危機感もなくスス―ッと珈琲を飲む室長に呆れたのか、きっと自分が指示しないとと思ったんだろうな、門にいる部外者に喋りかける班長。
ん・・これって・・・
まさか・・・
まさか・・・・
「こいつアウトォオオォォォ!!!」
やっぱりーー!!
心の中で叫ぶと勢いよく立ち上がり司令室のドアを勢いよく開ける。
急がな!!
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