第11章 心臓の鼓動
俺の前に現れたのはデイシャ・バリーと名乗るエクソシスト。アレン・ウォーカーじゃないなら用ねぇーや、と思って立ち去ろうとしたら攻撃してきやがった・・
ドクドクドクッ
身体の底から何かが湧き上がってくる感覚。人間とツルむのは楽で気に入ってる。だから余計な殺しはしないでおこうと思っていたのに・・
「せっかく我慢してたのに・・
もう・・限界だ。」
気付いたら俺の肌の血色は黒くなっていた。
「鎌鼬!!」
俺とエクソシストの少年との間に突如竜巻が発生した。ハットが飛ばされないように片手で抑える。
「おっと・・いきなり危ねぇーな。」
竜巻の向こう側を見てみると、女のエクソシストが長い杖を構えてこちらを見ている。たぶんあれがイノセンスだろう。
男のエクソシストに向かってすんごい勢いで怒っている。女は怖ぇーなー・・
ん・・?杖のイノセンス・・で女のエクソシスト。
まさかロードが言ってた奴か?
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