第11章 心臓の鼓動
「せっかく我慢してたのに・・・ッ
もう我慢の・・限界だ。」
顔の血色がどんどん変わっていく。先ほどよりもどんどん暗い色へと変わっていく。
「その顔の色・・その額の傷・・お前、ノアの一族。」
「だったらどうする?」
「鎌鼬(かまいたち)!!」
へ・・?
ノアの男と距離をとり、相手の出方を見ている時に見慣れた竜巻が目の前に発生する。
「・・っ、デイシャ!!
あんたあたしが言った事聞こえてた!?てか聞いてた!?約束したよな!?」
俺の前に背中を向けて立っている夢。
竜巻の向う側に居るティキにイノセンスを構えながらオレを怒鳴りつけてくる。
「いや・・だって逃げるったって難しいじゃん・・」
まあ自分から仕掛けたんだけど・・とは言えない剣幕じゃん・・
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