第10章 再会と別れ
「しっかし、いつになったら辿り着くのかねェ。
オレ達の捜すティエドール元帥はもうこの街にゃいねェみたいじゃん。
まったく足が早いっつーか、鉄砲玉っつーか。」
「元帥がおらんかはまだわからんやん。
ってか鉄砲玉ってなに?」
聞いた事ない言葉を口にしたデイシャに問いかけてみた。
「馬鹿には一生分かんねェじゃん。」
「イラッ」
「夢、効果音は口に出して言う事ではない。
元帥のことだ、どうせどこかで絵でも描いているんだろう。」
クスリと笑みを浮かべているマリ。
いや、そうなんですけども・・まあ確かにそうだな・・
マリに言われると御もっともだな。と異論が出せなくなってしまう。
「まったくオレらも変な師を持っちまったなあ神田。」
「・・・・、俺はあのオヤジが大っ嫌いだ。」
「ま・・クロス元帥よりはマシじゃん。」
「「「・・・・・・・」」」
あー・・だから機嫌悪いんだ・・とみんなの心の声が聞こえてくるような気がした。
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