第10章 再会と別れ
「いや・・いつも通りの光景だ・・」
一切の動揺を見せず2人のやりとりを微笑みながら見ているマリ。コイツだけかなり年上だから、昔から保護者的な位置なんだよな~・・
「なっなんでんなことゆーねん!!」
ぱっとマリの服を離すと再び俺の横に寄ってくる。コイツは俺にとったら生意気な妹みたいな存在じゃん。
いや、本当はそれ以上の存在になると思ってたのに・・神田と付き合いやがったんじゃん。
「いつまでやってる。早く行くぞ。」
「はあい!」
予想外の予想外すぎる予想外の展開・・
まず神田が女に興味を示すか・・しかもよりによって俺が気になってた奴に!!
しかも夢には、神田の事が好きやねんけどどうしたらええかな!?なんて相談も受けた事あるんじゃん。
もう2年も付き合ってたら別れる事はねぇだろーなー
俺の青春は儚く散ったんじゃん・・
「デイシャー!何ボーっとしてんのー?
置いてくでー!!」
「ああ。すぐに行くじゃん。」
俺は素直になれない男なんじゃん・・
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