第10章 再会と別れ
────デイシャ・バリー
アンドラ郊外 バルセロナ隣国
「あいつら遅くねマリー?」
今回、俺達に与えられた任務はティエドール元帥の護衛。師弟合わせて5人が勢揃いするなんていつぶりじゃーん。
先ほどまで、俺とマリで別の任務に当たっていたんじゃん。教団にいる神田と夢と落ち合って元帥の元へ行く手はずじゃん。
「あぁ。少し遅いな・・」
駅の壁へともたれかかり腕を組んでいる。昔の戦闘で目を失明したきり閉じたままだが、音で全てを感知できているアンタを俺は尊敬してるんじゃん。
「マリー!ディシャー!!』
駅の方からこちらへと歩いてくる2人組。1人は大きく手を振り、荷物を持ちながら走ってくる奴。後ろには堂々と歩いてくる奴がいるじゃん。
「やっと来たぞアイツら・・」
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