第8章 素直な探索部隊
「はぁー間に合った・・」
なんとか結界装置を発動させる事に成功する。
「お前・・危ねぇだろ!!考えなしに突っ込んできて・・俺が結界装置使ってなかったらどうなってたんだよ!!」
「アルミン・・無事でよかった・・」
「無事で・・って・・
アンタ、装備型だろ?一発でも弾喰らったら終わりなんじゃねぇの!?」
「よう知ってるなー!」
ゆっくりと身体を起こしイノセンスを持ち直す女を見ると右手の包帯から血が滲みでている。
「アンタ、血が・・」
「・・ごめん。ありがとう・・助かったぁ
死ぬかと思ったー・・」
エクソシストなのにそんな人間味ある事思うのかよ・・死ぬかもしれない、そんな感情になるのか?
「無茶するからだ・・!」
俺を咄嗟に庇ったから負傷している右手に負担がかかったんだ。
「それはお互いさまやん!」
「・・・・」
この女の前に出たからだろう。言い返す言葉が見つからない。
「さて、結界解いても大丈夫やで・・」
「了解」
結界が解かれると同時に、イノセンスを構えながらAKUMAの方へと走り出す。
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