第8章 素直な探索部隊
「心配ありがとう!でもこれぐらい大丈夫!
折れてへんし、移動してたら治る治る!」
再び病室へと入り、眠っている神田の姿を眺める。
綺麗に整った顔・・あたしなんかよりも顔立ちはっきりしてて羨ましいー
「神田・・任務行ってくるな!
ゆっくり休んでな・・」
返事はないけれど小さく報告し唇にキスした。
ぐいっ
へっっ??
包み込まれるように神田の胸板へと引き寄せられる。
「行くのか・・?」
「神田!?起きとったん!?」
「いま起きた。」
まだ胸板へと引き寄せられ顔をあげる事はできない。でも温かい温もりが伝わってくる。
「具合はどう?」
「問題ない。それよりもアイツ・・スパン短すぎんだろ!」
「ちゃうちゃう!あたしが引き受けただけやから!
しかもこの近くみたいやねん・・教団から行くよりもこっちから行った方が早いからさ!」
アイツとはコムイさんの事だな。こうやって言ってるけど、自分にもし出されたら神田だって受けるはず。こんな言い方やけど、あたしの事を心配してくれてる・・
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