第7章 子守唄を聞かせて
ドドドドドドドドドドドドドドド
「ギャア」
ドドドドドドドドドドドドドドド
鳴りやまない銃声。アレンのイノセンスから放たれるモノは弾ではなく細長い槍のような棒。
その棒が積み重なり小さな塔のように積み上がっている。その上にアレンが立っている。
「アレン・・」
まるでアレンじゃない。殺意に満ち溢れている。
今、加勢しに行っても巻き込まれる可能性が高いな・・
「そんなんで砂になっている私は壊せないよ~」
さらさらの砂が一部、浮き上がりながら移動している部分がある。きっとあそこにAKUMAが居るのだろう。
「まだ動くなよ・・
アイツ・・こっちの事見えてるのかわかんねェ。」
ぼろぼろになっている神田。こんな姿になっているのを見たのはまだあたしがエクソシストとして活動しだした最初の頃以来かもしれない。
「うん。」
怪我の具合はどうなのか、早く聞きたい。だけど今、AKUMAから目線を反らせば不意打ちで攻撃された時に対処できなくなる。
ここはあたしが守らないと・・
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