第7章 子守唄を聞かせて
ドンッ
砂の中から現れた敵の触手を先ほど造形したイノセンスで攻撃している。
攻撃し終わった直後に砂と化した敵がアレンを包み込むと、腹部辺りが大きく膨らんだ。
「食べた・・?」
敵は腹部辺りを自らの爪のような鋭利で刺そうと振り上げた。
ドスドスドス
「ウォーカー殿!!」
「ギャハハハハ!」
いや、アレンからの殺気が変わる事なく漂っている。きっと今から攻撃をしかけるつもりだ。
ズパッ
まるで竹が刀で切られるようなそんな光景が目の前に広がる。真っ二つに割れる敵が纏っていた砂の鎧。
「あ!砂の皮膚が!」
「これで生身だな。
写しとる時間はやらない。ブチ抜いてやる。」
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