第7章 子守唄を聞かせて
叫んだ瞬間だった。
アレンと神田の奥に居た2人がAKUMAの爪によって串刺しにされている姿・・あれは人形のララと人間グゾルだろう。
「イノセンスもーらいっ!!」
砂だらけの部屋。まるでこの空間だけ砂漠に来たようなさらさらの砂がちりばめられている。
ララからイノセンスを抜き盗ったAKUMAは嬉しそうにそのイノセンスを見つめている。
武器を構える神田とアレンの姿。あたしもその横へと並ぶ。
「返せよそのイノセンス。返せ。」
横に立つアレンからはピシピシと禍々しい殺気が放たれている。これがあのアレンなん・・!?
「ウォ・・ウォーカー殿の対AKUMA武器が・・造り変えるつもりだ。」
「そんな事って・・」
「寄生型の適合者は感情で武器を操る。
宿主の怒りにイノセンスが反応してやがんだ。」
神田もトマも無事でよかった!なんて言葉をかける暇がない程、目の前の現状が移り変わっていく。アレンがAKUMAに対して動きだした!
「バカ!まだ武器の造形ができてないのに・・」
ドンッ
撃った・・!!
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