第7章 子守唄を聞かせて
「アレン・・神田とトマお願いしてもいい?」
アレンは攻撃の後、倒れそうな神田を片手で持ち上げ、もう片方でトマを抱えている。負傷者が2人・・さすがにあたしじゃ持ち上げる事はムリそうだ。
さっきは油断したけどあたしはlevel2のAKUMAを倒した事は何回もある。きっと慣れているあたしが戦うべきだ。
神田の側におりたいけど・・・・
「一人で行かせるわけには行きません!」
「大丈夫!いま2人を安全な場所に移動できるのはアレンしかおらんし・・さっきは油断してもたけど、あたしは弱くないで!」
へへっと微笑む。強いなんて言葉は言える自信はない。あたしより強い人なんてたくさん居るから・・
だけど役に立たない奴にはなりたくないんだ。
「ごらぁああああ!許さないぞぉおお!」
吹き飛ばされていたAKUMAはあたし達の姿を見つけると、拳を構えながらすごいスピードで飛んでくる。
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