第7章 子守唄を聞かせて
「キミは・・?」
「ちょ・・アレンどうしたん!?」
人一人ギリギリ這いつくばって通れる通路・・というか溝のような・・
前で何が起こっているのか全く見る事ができない。アレンに問いかけても応答なし。
「モヤシ!!
どういうつもりだテメェ・・!!
なんでAKUMAを庇いやがった!!」
この声は神田!?
「神田、僕にはAKUMAを見分けられる"目"があるんです。
この人はAKUMAじゃない!」
溝のようなこの細い通路をアレンが抜けだした影響であたしの前に空間ができる。身体を這いつくばせて脱出を試みる。
「トマ!?
そっちのトマがAKUMAだ神田!!」
ドンッッ
地震のような衝撃が走る。急いでこの細い通路を出ると、目の前には巨大な穴ができている。砂埃に覆われ中が全く見えない・・
「かっ神田!!」
え・・!?
巨大な穴の方を見て叫ぶアレン。一瞬にして冷気が背中を伝う感覚に襲われる。
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