第6章 土翁と空夜のマリア
「助けないぜ。
感情で動いたお前が悪いんだからな。ひとりで何とかしな。」
゙ひとりで゙という言葉に少しトゲがあるように聞こえるのは僕だけ・・?
「いいよ、置いてって。
イノセンスがキミの元にあるなら安心です。僕はこのAKUMAを破壊してから行きます。」
屋根の上に立ち人形と人間を抱えている神田は、そのまま向こう側へと飛び降りて行った。
イノセンスが向こうにあるんだったら、僕がこのAKUMAを破壊すればこの任務は成功する。
「ヒャヒャヒャヒャー!!」
AKUMAの笑い声と共に戦闘開始。
ドォオオン!!
ほぼ同時に走り出し相打ちになる。その影響でお互いに攻撃による衝撃と爆風で後ろに吹き飛ばされる。
すぐ態勢を立て直し、近くにある瓦礫をイノセンスの爪で持ち上げAKUMAへと投げつける。
AKUMAも態勢を整え、投げ飛ばした瓦礫をパンチして粉々にする。
この瓦礫はフェイントです。
瓦礫が粉々になった事により、僕の位置が把握できないだろう。その隙にAKUMAを半分に切り裂く。
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