第6章 土翁と空夜のマリア
「さっきからお前よそ見が好きだねぇ!」
ニヤッと笑うAKUMA。僕の行動をよく観察している。
「そんな事ありませんよ。暇なだけです。」
ピリピリピリピリ
先ほどよりもAKUMAから放たれる殺気が増している。何か更に力をつけているような感覚。
殺気は時が流れるのが遅くなるような、そんな感覚に襲われます。
「なんだとぉお!!ここ・・殺じたい
殺じたい殺じたい殺じたい殺じたい!!
とりあえずお前を殺じてからだ!!
そっからあの女エクソシスト殺ず!!」
「そういうわけにはいきません。
あなたは僕が破壊しますから。」
「う、うるざいうるざいうるざぃいい」
ふとAKUMAの目線が先ほど結界装置を確認した場所へと移る。そこには2人を両手で抱え、屋根に立つ神田の姿。
もうあんな所に移動しているのか・・
「そっちは後で捕まえるからいいもん!」
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