第1章 出会い
「初めまして。
私は探索部隊のノエル・ディファと申します。
よろしくね。」
にっこり微笑みながら握手を求めるように手を差し出し自己紹介をしてくれた。
緊張気味だったあたしにとって、とっても癒やされる言葉だった。
「あっあたしは日下部夢言います!
よろしくお願いします!」
喋りかけられたのが嬉しかったので満面の笑みで握手をし共に神田の後ろを歩いていく。
「おい、どこの誰かもわからねェ奴と慣れ慣れしくすんじゃねェぞ。」
「ふふっ」
少年神田は偉そうにノエルさんに向かって、睨みながら言っている。
コイツほんま性格悪い奴や。
みんなから嫌われてそう。
べーっと憎しみを込めて舌を出してみた。
ギロリと睨まれた気がした。
まるで蛇に睨まれた蛙のように・・。
きっとそれから神田は機嫌を損ねたのであろう。
あたし達よりもだいぶ前を歩いている。
それを良い事にノエルさんと色んな話をした。
とても喋りやすく愛想もよく親しみやすい・・年齢的にもお母さんみたい・・
ノエルさんはお母さんで息子が1人いるらしい。
優しいお母さんなんだろうな~っと思いながら歩いているとあの銃声が再び聞こえた。
ドンッ
→