第1章 出会い
先ほど聞いたような銃声と何人かの子供達の泣き叫ぶ声がする。目線の先には小さな建物。
AKUMA!!
周りには他の建物がポツリポツリと立っており人口が少なそうな地域だ。
小さな舌打ちが聞こえるとドサッと荷物を置きその子供達の元へと急ぐ神田の後ろ姿が見える。
一瞬にして空気が変わる。
高鳴る心臓と緊張感。
でも先ほどと違うのはエクソシストが側にいるという事。
なんとなく死なない気持ちの方が高いし、安心している自分がいる。
あたし達はどう行動するのがいいのか指示を仰ごうとノエルさんの方を向いた時、信じたくない光景が見えた。
「ノエルさ”んん!!」
先ほどまですぐ隣に居たはずのノエルさんが子供の前に立っている。建物の中にしかいないと思ってたのに、他にもAKUMAが居たのだ。
ノエルさんは背中に背負っていた装置を使って四角い囲いを作ろうとしているが、すぐ目の前にはAKUMAが銃口を向けている。
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