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黒子のバスケ 短編集☆彡

第5章 努力 【宮地】


我慢が効かなくなったのか、甘い声が出始めるゆり。

腰の律動を速めれば、それと比例するように喘ぎ始める。

「お前…たまんねぇ…!好きだっ…!」

普段は恥ずかしさが勝っちまって好きだ、なんて

なかなか言わないが、今のこいつのかわいさを

見てると、吐き出さない方が苦しい。

「あっ…!キヨッ…!私もっ…好きっ…!」

半ば反射的に唇を重ねる。

互いの熱が溶け合って頭がおかしくなりそうだ。

「キヨッ…!だめっ…!…くるっ!」

急激に中が締まる。

「んっ…俺もっ…」

ジュプっジュプっと更にゆりの愛液が

溢れて、俺の下半身を濡らす。

「あっ…!あぁっ!ひゃあっ!あぁあぁぁぁ!!!」

ビクッと身体を強張らせて俺の肩をギュッと

掴むゆり。

「くっ…ぅあっ…」

俺もゆりがイッた衝動で果ててしまった。

「はぁっ…!はぁっ…!」

目を閉じて俺の肩に縋るゆり。

「はぁっ…」

ズルッと自身を引き抜くと、ピクッとゆりの

身体が揺れた。

「んっ…はぁっ…キヨ…好き…」

俺はその言葉に突き動かされるように、

再び唇を重ねた。



情事後…

後処理を済ませて、クタッとしてしまっている

ゆりの制服を直してやる。

「ん。立てるか?」

手を差し伸ばしてやれば、顔を赤くしながら、

おずおずと俺の手を取った。

「あっ…ありがと…」

気恥ずかしいのか、なかなか目を合わせてくれない。

「悪かったな…その…こんなとこで…」

俺が言い淀みながら謝ればゆりは

「ん〜ん…」と言いながら首に腕を回してきた。

「きっ…気持ちよかった…から…」

消えそうな声で呟くゆりに、

俺は柄にもなくドキッとしてしまう。

「バカ…あんまり煽んなって…またしたくなんだろ」

俺が髪を指先で梳きながら冗談ぽく言えば、

「もう…」と言ったきり首筋に鼻を擦り付けてきた。

「おまっ…言ってる側からんなことすんな!轢くぞ!」

「ごっ…ごめん…」

慌てて身体を離すゆり。

「ちっ…ちげえよ………あー!もう!

帰ってからもう一回させろ!」

「え!?帰ってからも!?」

再び火が点いたように頬を真っ赤に染める

ゆりだった。
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