第2章 看病 【火神】
「ひゃっ…!あぁっ…んぅ…」
慌てて口を噤むゆり。
「我慢すんなよ…」
左手を唇にかけて、口を開くことを促すと、
ゆりは俺の手を取って、そっとキスを落とした。
「久しぶりだから…緊張しちゃう…」
照れ笑いを浮かべて小さく言うゆり。
そんなゆりに俺も微笑み返して、
「俺もちょっと緊張してる」と素直に口にする。
…ちょっとってのは正直嘘になるけど。
すると、ゆりは俺の胸に手を添えて、
心拍数を確かめると、「ほんとだ、一緒だね」
と微笑んで見せる。
柄でもねえけど、こいつのこういう仕草に
キュンとするわけで…
そんな会話をしているうちに、俺の右手は段々と
上に上に上がって行く。
(なんでこんなに柔らけーのかな…どこ触っても
ふわふわしてんだよな…)
ぼんやり頭の片隅で考える。
太ももをやわやわと触っていた時、不意にゆりが
「ひゃっ…!?」と声を上げた。
それと同時に細い腰が跳ねる。
ほんの一瞬触って分かった…
「お前…すげぇ濡れてる…」
蜜の絡んだ指先を擦り合わせて感触を確かめる。
「やだっ…ごめん…」
恥ずかしそうに俯くゆりに愛しさが募る。
「なんで謝んだよ…」
「だって…汚いっ…」
…確か、初めての時も同じような事言ってたっけ。
俺は少し懐かしく思って、その時と同じ言葉を口にする。
「綺麗だって…」
耳元で囁いてやって、安心させてやる。
「んっ…それっ…ズルイっ…」
耳元で囁くことを言っているんだろう。
ゆりは耳弱いからな…
耳に息を吹きかけるようにして笑いながら、
愛液で溢れている秘部に再び触れれば
やはりそこは十分過ぎる程潤っていた。
「指…挿れてもいいか?」
優しく尋ねてみれば、ゆりは恥ずかしがりながらも
小さく頷いた。
「ふっ…かわいいな、お前」
そう言って、熱を孕んだ秘部に指を挿れる。
ゆっくり傷つけないように奥まで
挿れてみれば、そこは水音を立てながら
俺の指を飲みこんだ。
「あっ…!やっ…んっ…!!」
嬌声を上げながら快感に眉を寄せるゆりを見て、
俺の征服感が徐々に満たされる。