第3章 地獄の練習
タッタッタッタッタッタッタッタ・・・
ただいま鬼坂往復、五往復目。やっと半分。
「「ハァ、ハァ・・・」」
私とはるは息が上がっている。体育館に行く時の全力ダッシュのせいで。小走りに急ぐ方がよかった・・・
そんな私たちの前では・・・
「二人とも息上がるの早すぎー!」我がキャプテンのキラッキラした笑顔。
「あっははー!また息切れしてるー!」藤川先輩のムカつくほどのキラッキラした笑顔。
先輩全員がキラッキラした笑顔で走っている。
周りの空気もキラッキラしてる。
ダッ
「は~い!六往復目始まるよ~。」立花先輩のふわふわオーラにキラキラが散りばめられている。
「二人とも大丈夫?」福原先輩の大人びた雰囲気にキラキラが振りまかれている。
「「・・・」」
私とはるは返事する気力もない。
タッタッタッタッタッタッタッタ
キラキラキラキラ・・・