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Volleyball!!

第3章 地獄の練習


タッタッタッタッタ、ダッダッダッダッダッダン
体育館に到着。
「「ハァ、ハァ、ハァ・・・」」
私とはるは手を膝にあてる。
汗が額ににじみ出ている。
やっと終わった・・・
私たちはさっそく、靴を履き替えてから、体育館の地面にへたれこんだ。
先輩たちも靴を履き替え、体育館に入ってきた。
「あれ~、もうへたれこんじゃった~?」と、立花先輩。
私とはるは声が出ず、口だけで『はい』と言った。
「ま、二人には立ってもらわないとね。」と高木先輩。
「まだ、ストレッチとサーブ練習があるからね。」

「はるー、私もう動けないー」私は弱々しい声で訴える。
ただいまペアでストレッチ中。
対面で座って、足の裏をお互いくっつけ、手をつないで体を前に伸ばしている。
「あたしも無理して動かしてるんだから、あんたは文句言わないで。」
はるはそんな私を言いながらグイッと引っ張る。
「アタタタタ!ちょいー!」と情けない声を出してしまった。
「どしたの~?」立花先輩に声をかけられる。
「いえ、なんでもないです。」と返す。
はるは知らん顔。なんて人だ。
私ははるをグイッと引っ張り返した。
しかしはるは引っ張られても痛がる様子はない。
「あたしに効くと思った?」と薄笑いされる。
「クソぉ。」私は小さくつぶやいた。
はるの体がとても柔らかいことを忘れていた。
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