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Volleyball!!

第3章 地獄の練習


【女子バレー部 部室】
そう書かれた札がかけてあるドアを開け、手いっぱいの荷物を下ろす。
「ゆい、練習着どんなんか見してー。」
「はいはーい。」
私は物に隠れている練習着を引っ張り出した。
「「へぇー。」」二人して感嘆。
上着は黒色で、ピンクのラインが袖口と襟にあり、
胸元にピンク色で Kaiyou volleyball team と二行に分けて描いてある。ズボンもピンクだ。
「シンプルでいいよね。」
「うんうん。」
時間がないので、さっさと着替えた。
部室を出て、はると小走りで正門に向かった。

タッタッタッタッタッ
「二人とも、おっそーい!」高木先輩が少し憤慨した。
「「すみません!」」はると私は謝った。
「ま、来たからいいわ。」と、いつもの笑みに戻る。
「わお!二人とも練習着似合ってるぅ!」と藤川先輩。
練習着って似合ってて意味あるの?藤川先輩の感心どころって常識人と違うのか。
はるが「先輩も似合ってますねー」と返す。どうでもいいって顔で。
「はいは~い!時間も少ないから手短に説明するね~。」立花先輩コニコしながら続ける。
「まずは、鬼坂10往復~!」

「・・・」
「・・・」


「「ぇぇぇぇぇええええええ!!!」」
私とはるの叫び声が校庭にこだました。
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