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Volleyball!!

第3章 地獄の練習


「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
やっと体育館の前に着いた。扉をあける。
ギイィィ・・・
「やっと来た!お二人さんおはよう!ずいぶん走ったみたいだな。」高木先輩が言った。
「「はぁ・・・お、はようございます・・・」」言いながら先輩たちのところに歩いて行った。
「わっははー!!ふたりとも息切れしてる!」
藤川先輩が笑う。
どこがウケるのかわかんないけど・・・
立花先輩がニコニコしながら言った。
「ふじ~、笑うことないじゃんか~。ふたりは遅れないために走ってきたんだから~。去年のわたしたちもそうだったでしょ~?」
「え、去年も監督が宣伝なんかしてたんですか!?」
はるが問う。
「毎年だよ~。だから、この学校じゃあ女バレ超有名だし~、近年強いから、試合のときは声援大きいね~。」
監督、ある意味すごいな・・・
「じゃあ!」福原先輩がなにかを私の腕に抱えさせた。
「練習着ね。部室で着替えてきてから、正校門で集合ね。」
「「はい!」」
私とはるは部室に向かった。練習着がどんなものか見たかったけど、ものが多くて見れない。後にしよう。
「ねぇ、正校門で集合って、ランニングするってことだよね。」はるが言った。
「そういうことでしょ。」私は返す。
・・・ん?待てよ。正校門ってことは・・・
私は立ち止った。同時にはるも立ち止った。
顔を見合わせる。何秒か過ぎた後、お互い口をつぐみ、前を向いて、再び歩き出す。
「まさか、ね・・・」
正校門を出ると、『鬼坂』と呼ばれるながーい坂があるのだ。
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