第3章 初めてのお仕事
「安藤さん。」
「はい?」
私が収録を見ていると後ろから声をかけられる。
あ、このひとは!
「プロデューサーさん!」
そうプロデューサーだ。
私がもらった資料に顔が載っていた。
「僕の顔を覚えているのかい、新人にしてはできた子だな。」
「皆の顔、覚えてますよ!」
私は笑顔で言った。
彼はうんうんとうれしそうにうなずく。
「女子高生とは思えないねぇ。君。」
「ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」
「うん、よろしくね。」
彼にぺこりと挨拶をして彼を見上げると、頭をぽすぽすとなでられた。
「でも、君は本当にかわいい。」
「へ?」
「僕の部屋に今夜こない・・・「失礼します。」
相葉さんがすっと笑顔で入ってきた。
それに少し引き目を感じるように一歩下がる。
「マネージャーに用事があるんです。失礼します。」
「あ、相葉さんまって。」
手を引かれ私は軽く頭を下げつれていかれた。