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伝えたい苦しさが

第4章 3人の休日




「やべぇ、俺、家かえれねーじゃん。」


電車が止まってしまったらしく、動かなくなっていた。
そう、そのせいだ。
俺が帰れなくなったのだ。


「んー。俺どうしよー。」


あ、確かニノ家この近くだったよね。


俺はニノの家へ足を運んだ。

ぬれた体を手で軽くふき取りながら俺はチャイムを鳴らす。
しばらくして、ドアが開いた。


「相葉さん・・・。」


なんだか少し驚いたような顔が尺に触ったがそれでも俺は笑顔で言った。


「ごめん、雨に降られてさ。」

「あ、でも、今。」


なにどもってんのさ。
早く入れてよ、さむ・・・あれ?


俺の目に飛び込んできたのは玄関においてある、みたことのある靴だった。


これは・・・あの子の・・・。


「あ、ちょっと相葉さん!」

「・・・・。」


部屋に入るといい香りがしてくる。
そんなことない。
そう小声でつぶやきながら俺は台所を覗いた。


「・・・・。」

「相葉さん?」


そこには何度も顔を合わせた彼女の姿があった。


「なっちゃん・・・・。」


どうして・・・。
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