• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第35章 静夜思


「怖いか?」

「いや…お前がいるなら怖くねぇよ。」



先ほどよりも強い眠気がリヴァイを襲う。

もう少し…もう少しだけとサラの手を握りしめるが、その手に力は残されていない。



青白い月明かりがとても眩しかった。

目を閉じたくはない。

このままどうか…

どうか…サラの瞳を見つめていたかった。



「リヴァイ…やり残した事はないか?」



「そうだな…。

もう一度…お前を抱きたかった。」



「そんな事はこれからいくらでも出来るだろ?」



「…それを聞いて安心した。」



ふっと微笑み、リヴァイは瞳を閉じる。



身体の痛みなど無い。

死後の世界への恐怖も無い。

あるのはサラへの想い。

出会ったあの頃と変わらないサラへの想いだけだった。



“終わらない夢”



それも悪くないだろうとリヴァイは思う。

このままサラと終わらない夢の中へ落ちる。

もう、離れる事も無い。





「…サラ………最後に言い残した事がある。」



「なんだ?」






/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp