【進撃の巨人】 never ending dream R18
第35章 静夜思
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「君は剣舞が好きだったのか?」
ふふっと笑いながら、サラはリヴァイの髪を優しく撫でた。
縁側に腰かけるサラの膝を枕にし、リヴァイは床に寝そべる。
予想通りのサラの言葉に、リヴァイは思わず笑みを浮かべた。
「いつだったか…お前は言っていた。
この闘いが終わったら…
世界から巨人が消え、壁が無くなったら…子供達に剣舞を教えると。
そんなお前の“夢”を叶えたかっただけだ…。」
「君は優しいんだな。」と笑うサラに、「俺はもともと優しい。」とリヴァイも笑う。
こんな日が再び訪れるとは思っていなかった。
夢であろうとも、幻であろうとも…確かにここにサラはいる。
こうして触れる事が出来る。
抱きしめる事も出来る。
髪を撫でるサラの手を、リヴァイはそっと握りしめた。
「リヴァイ、こんな事を今更聞くのはおかしいと思うが…君の“夢”は何だったんだ?」
そう問いかけるサラの声に、リヴァイの心は高鳴る。
懐かしさと、愛おしさ。
「…お前との暮らし以上の夢は俺には無かった。」
そう答えるリヴァイに、サラは「そうか。」と優しく微笑んだ。