【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「君は…どうして私を殺さなかったの?
いくらでも機会はあったはず。」
物言いたげな表情を浮かべるマックスに、私はそう問いかけた。
屋上から転落し、気を失って倒れている私をマックスは医務室まで運び、介抱してくれた。
その場で私の命を奪う事も出来たはずだ。
そして、兵舎の部屋へと招いたあの日。
銃を奪い取り、額を殴り付けた私を力で押さえ付ける事も出来たはず。
しかし、彼はそれをしなかった。
されるがまま、私にロヴォフの存在を告げ、部屋を出ていった。
私利私欲のために調査兵団までやって来た男が、どうしてそのような行動をとったのか…。
私には不思議でならなかった。