【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
「俺は“ある人物”から調査兵団の内情を探るために送り込まれたんだ。
俺にも詳しい事は分からない。
しかし、その人物の名前を教える事は出来る。」
マックスはそう言うと、ふうと深いため息をつき、ゆっくりと瞳を閉じた。
“ある人物”
医者であるマックスを使い、調査兵団の内情を探ろうとしている人物…。
それは一体誰なのだろうか。
焦る気持ちを抑え、私はマックスに銃を突き付けたまま尋ねた。
「…君の望みは?」
“取引”と言うのだから、それ相応の要求をされるだろう。
取引に応じるかどうか、返事はそれからだ。
マックスは目を開けると、じっとこちらを見つめた。