【進撃の巨人】 never ending dream R18
第33章 使命
父の真似事をし、兵舎の屋上で月を見上げながら飲み慣れない葡萄酒を飲む。
グラスに残る葡萄酒を一気に飲み干した瞬間、激しい目眩とともに身体がグラリと崩れ落ちていくのが分かった。
次の瞬間、ドシンッと大きな音を立て、私は屋上から地面へと落下していた。
音の割には痛みを感じない。
きっと酒に酔っているせいなのだろう。
身体を起こそうとしてみるが、全く力が入らない。
いっそ、このまま眠ってしまおうか。
目を開けると、空にぼんやりと輝く月が私を見下ろしていた。
「…父さん。」
そうつぶやくと、私はゆっくりと眠りの中へ落ちていった。