【進撃の巨人】 never ending dream R18
第32章 エルヴィン・スミス②
「私なら大丈夫です。」と、彼女はいつものように笑っていた。
しかし、脚の不自由な彼女にとって、実戦を想定した日々の訓練は生半可なものではなかっただろう。
これまでの数年間、巨人の生態研究が主な仕事であった彼女は、日々の訓練に参加する事はなかった。
そんな彼女へ、シャーディス団長は他の兵士達以上の訓練を命じたのだ。
「それよりも…サラちゃんが…。」
そう、涙ながらに彼女は訴えた。
この頃からだろうか。
彼女へ対するサラの“反抗”は以前にも増して酷くなったのだ。
精神的、そして肉体的にも追い詰められ、徐々に衰弱していく彼女。
俺は…
そんな彼女を守る事が出来なかった。