【進撃の巨人】 never ending dream R18
第32章 エルヴィン・スミス②
「エルヴィン分隊長、お手紙です。」
「あぁ…クレアか。すまない。」
執務室で壁外調査の事後処理に追われる俺のもとへ、彼女はやって来た。
怪我の後遺症からか、右脚を引きずりながら歩く姿が何とも痛ましかった。
「一度、内地の病院で診てもらうといい。」
そう言った俺に、クレアは「いいえ、この位平気です。」と、笑顔を見せていた。
「手紙くらい、自分で取りに行く。
君は自分の身体の事を考えなさい。」
「いいえ、エルヴィン分隊長。
私が…好きでしている事なので。」
彼女の負担を少しでも減らしたい。
そう思ったのだが、彼女はそれからも俺の執務室へと手紙を届け続けた。