【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
冷酷で非情な団長であった父。
そんな父は…
愛する母への後悔を胸に生きていた。
「…結果なんて、誰にも分からないじゃない。
1つの決断が、次の決断の材料にして初めて意味を持つんだ。
私は…後悔しないよ、父さん。」
私の中で、何かが変わった瞬間だった。
私はゆっくりと立ち上がり、星空に輝く片割れ月を見つめた。
母が言うように、月を愛する人と重ね合わせる事が出来るなら…
私の頭上で輝く月は…
団長である父だ。
「…父さん、どうか見守っていて下さい。」
そうつぶやき、私はグラスの葡萄酒を一気に飲み干した。
この空のどこかに父がいるのなら…私は闘い続ける。
【永久に碧く~月の歌~】おわり